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ジプシーIKEDAのShade制作日記

2010年12月21日
動画テクスチャで波紋の表現☆

かな~り久しぶりの更新です☆ほんとお待たせして申し訳ないです;

さて久々の内容としては、最近作った巡音ルカ「CORRUPTIONGARDEN」の冒頭シーンでも使用した雨の表現です。水滴が地面に落ちた際に広がる波紋を、動画を使って表現するという方法です。
Shadeだけでも同じようなことはできますが、今回は制作スピードを重視したため、他のソフトを併用しています。以下の1~6までの手順は他のソフトを使っていますので注意してください。

ムービー rain.flv
※クリックして再生

動画テクスチャで波紋の表現☆ | IKEDA Shade 制作日記 | Shade3D

まず波紋の動画素材を作ろう

1:まず、Photoshopなどの画像処理ソフト使って、図のような円形の画像を一枚用意します。

2:その画像をAfterEffectsまたはFlashなどの動画作成ソフトなどに読み込み、外に広がりながら消えて行く、というモーションを設定します。この時の波紋アニメの秒数はおよそ1秒です。

動画テクスチャで波紋の表現☆ | IKEDA Shade 制作日記 | Shade3D

動画テクスチャで波紋の表現☆ | IKEDA Shade 制作日記 | Shade3D

3:1秒の波紋が一つ出来たら、今度は5秒程度の新規コンポを作成して、5秒の間にランダムに波紋が広がるように、位置、タイミング、大きさなどを設定します。

動画テクスチャで波紋の表現☆ | IKEDA Shade 制作日記 | Shade3D

動画テクスチャで波紋の表現☆ | IKEDA Shade 制作日記 | Shade3D

4:最後に「最終的に雨のシーンを何秒作りたいか」で秒数が決まるのでここは任意になりますが、今回は15秒にしました。

5:そしたら5秒の波紋動画をワンパターンにならない様に、回転したり大きさを変えたりして、15秒間自然な波紋のアニメが出来るように調整します。

動画テクスチャで波紋の表現☆ | IKEDA Shade 制作日記 | Shade3D

6:完成したら動画を書き出しましょう。ここで注意ですが、Shadeのモーションフレームレートはデフォルトで30になっています。1秒間に30フレームという意味ですが、動画を書き出す際も同じように30で書き出しをしてください。フレーム数が違うとエラーが起きたり再生されなかったり、早送りしたような状態で書き出されるので注意しましょう。

動画テクスチャで波紋の表現☆ | IKEDA Shade 制作日記 | Shade3D

書き出し終了したら動画を再生して動きなど確認します。

動画テクスチャで波紋の表現 IKEDA 雨 ムービー
※クリックして再生

7:さていよいよShadeでの設定ですが、動画が出来てしまうとほとんど設定はいりません。
形状に動画を読み込んでバンプ設定したのがこちらです。

動画テクスチャで波紋の表現☆ | IKEDA Shade 制作日記 | Shade3D

8:透明、屈折、反射などを設定したのがこちら。ここまで出来たら今度はShadeから動画を書き出して確認してみましょう。

動画テクスチャで波紋の表現☆ | IKEDA Shade 制作日記 | Shade3D

9:ちょっとイレギュラーな使い方ですが、以下の様な表現の仕方もあります。
形状は板一つだけで、地面テクスチャに雨の動画を貼付けて、反射やバンプを設定するとこのような表現になります。

ムービー rain.flv 動画テクスチャで波紋の表現 IKEDA 雨 Shade
※クリックして再生

このように動画を使う事で難しく感じる流体シュミレーションのような表現も、フェイクに近いですが不可能でない事がわかります。動画を使う事で、だんだん腐食していく皮膚や、流血の表現、涙など多種多様なところで使う事ができます。
使い方によっては無限の表現力を持っているのでぜひ試してみてください☆IKEDAでした☆


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